2016年5月30日月曜日

ブレーキピストンシール後輪交換(Z750S)

ブレーキピストンシール後輪交換(Z750S)


バイク(Z750S)のブレーキピストンシールを交換しました(2016年5月)。
交換した理由は、ブレーキキャリパー周辺に白い付着物が目立つことと、10年以上経過したバイクだからです。
交換後、停止直前のコントロール性が向上したような気がします。 
それでは、交換の模様を紹介します。作業は、2時間程度。清掃に手間取ります。
交換した部品は、
部品名品番数量
(I/X)ワツシヤ(シ-ル),10.1X14.5X1.549091-00012
ピン,パツド92043-14891
ブ-ツ49006-12121
パツキング,ピストン シ-ル43049-10971
クリツプ(パツド)43084-0031

 
交換前。
 

ボルトを2箇所外しキャリパーを取り出します。



クリップをペンチで抜き取ります。


パッドピンを引き抜きます。
ネジではありません。


抜いたピンとクリップ。
ピンは、摩耗して凹んでいました。


ブレーキパッドは、再利用します。


ブレーキレバーを押して油圧でピストンを押し出します。

 


 

ピストンが抜けました。


ピストンとプラスチックのインナー。


一安心の状態。


スプリングパッドを外しました。
この時は、気づきませんでしたが1個部品が足りません。


爪楊枝でダストシールとピストンシールを抜き取ります。


ピストンシールの奥側の側面に腐食がなく、一安心。


1年2か月、1万9千km走行したシャフトに塗られたグリスは、劣化しています。

軸に段付き摩耗あり。



表面が溶けています。
これは、単品で購入できません。ピストンとセットです。


先に真鍮ブラシでヨゴレを取り除くとよいでしょう。
しつこいヨゴレと錆は、320番、600番の耐水ペーパーで円周方向に磨きました。
錆びた箇所が一部凹んでいます。
ただし、組み付け時には、ダストシールに影響しない位置にあります。


この後輪作業の後、後日前輪のメンテでスキルを上げました。
食器洗い用洗剤を溶かした60℃の温水を入れたバケツへキャリパーを浸ける。
ブラシ、ハブラシでゴシゴシするだけでダストが結構落ちます。
60℃の温水がポイント、常温との差がすごい。

キャリパーホジ郎バイク用でシールの溝のヨゴレや腐食を溝を傷つけないように丁寧に落とします(耐水ペーパーも使いました)。
たぶんショップは、回転機構の電動工具できれいに仕上げていると思います。


ニグルーブでグリスアップ。


自動車メーカーにブレーキ周辺で採用されているそうです。
耐水性、耐熱性、ゴムや樹脂を侵さない。

キャリパの穴側面、ピストン、2つのシールに
ブレーキオイルを塗布して組み込みます。

油圧のかかる状態で、ブレーキピストンロッキングプライヤーを利用してピストンを回転させたり、ブレーキオイルを塗布してピストンを何度も出し入れする、ピストンのもみ出しをすると動きがスムーズになります。特に前輪のように、2個のピストンがある場合は、片方のピストンの動きが悪いとブレーキタッチに影響します。ブレーキオイルの塗布のかわりにシリコーングリスを利用する方もおられます。どうもブレーキオイル塗布が、メーカー指示。シリコーングリス塗布は、容易にピストンの動きが良くなる。ただし、何か?影響もあるような情報もあり。まだ、シリコーングリスを塗布してからピストンを取り出すメンテ(前輪なら6~8万kmに1回シール交換。)をしていないので、パッキン溝の異物の堆積など影響は不明です。ただ、私の場合ピストンのもみ出しだけの作業(最近始めました)をするときは、ピストンおよびシール周辺の清掃後、ブレーキオイルを塗布してピストンを戻したり出したり、更に回転させる。その後、シリコーングリスを塗布して同様にピストンを動かします。シール交換後、6万km走行時点で油圧のある状態でピストンを戻すことに、かなり力を必要とします。自分でメンテしているとピストンシールの変化に気づくことができます。


パッドの裏にディスクブレーキ用グリスを薄く塗ります。
目的は、鳴き防止です。
昔に購入したものです。

パッドピン(新品)には、ニグルーブ(訂正:ディスクブレーキ用グリスは、良くなかったを薄く塗りました。パッドの穴にも綿棒を利用して薄く塗ります。


この軸にも、ニグルーブ(訂正:ディスクブレーキ用グリスは、良くなかった)を薄く塗りました。パッドの穴にも綿棒を利用して薄く塗ります。
摩耗防止および動きを良くする目的です。

完成の図。
このあと、パッドの摩耗限度をしらせるプレートが無かったことに
パーツリストをみて気づきました。
私が無くしていないのは間違いありません。