ブレーキピストンシール後輪交換(Z750S)
バイク(Z750S)のブレーキピストンシールを交換しました(2016年5月)。
交換した理由は、ブレーキキャリパー周辺に白い付着物が目立つことと、10年以上経過したバイクだからです。
交換後、停止直前のコントロール性が向上したような気がします。
それでは、交換の模様を紹介します。作業は、2時間程度。清掃に手間取ります。
交換した部品は、
部品名 | 品番 | 数量 |
(I/X)ワツシヤ(シ-ル),10.1X14.5X1.5 | 49091-0001 | 2 |
ピン,パツド | 92043-1489 | 1 |
ブ-ツ | 49006-1212 | 1 |
パツキング,ピストン シ-ル | 43049-1097 | 1 |
クリツプ(パツド) | 43084-003 | 1 |
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交換前。
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ボルトを2箇所外しキャリパーを取り出します。 |
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クリップをペンチで抜き取ります。 |
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パッドピンを引き抜きます。
ネジではありません。 |
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抜いたピンとクリップ。
ピンは、摩耗して凹んでいました。 |
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ブレーキパッドは、再利用します。 |
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ブレーキレバーを押して油圧でピストンを押し出します。 |
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ピストンが抜けました。 |
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ピストンとプラスチックのインナー。 |
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一安心の状態。 |
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スプリングパッドを外しました。
この時は、気づきませんでしたが1個部品が足りません。 |
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爪楊枝でダストシールとピストンシールを抜き取ります。 |
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ピストンシールの奥側の側面に腐食がなく、一安心。 |
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1年2か月、1万9千km走行したシャフトに塗られたグリスは、劣化しています。 |
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軸に段付き摩耗あり。 |
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表面が溶けています。
これは、単品で購入できません。ピストンとセットです。 |
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先に真鍮ブラシでヨゴレを取り除くとよいでしょう。 しつこいヨゴレと錆は、320番、600番の耐水ペーパーで円周方向に磨きました。
錆びた箇所が一部凹んでいます。
ただし、組み付け時には、ダストシールに影響しない位置にあります。 |
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この後輪作業の後、後日前輪のメンテでスキルを上げました。 食器洗い用洗剤を溶かした60℃の温水を入れたバケツへキャリパーを浸ける。 ブラシ、ハブラシでゴシゴシするだけでダストが結構落ちます。 60℃の温水がポイント、常温との差がすごい。
キャリパーホジ郎バイク用でシールの溝のヨゴレや腐食を溝を傷つけないように丁寧に落とします(耐水ペーパーも使いました)。 たぶんショップは、回転機構の電動工具できれいに仕上げていると思います。
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ニグルーブでグリスアップ。 |
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自動車メーカーにブレーキ周辺で採用されているそうです。
耐水性、耐熱性、ゴムや樹脂を侵さない。
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キャリパの穴側面、ピストン、2つのシールに
ブレーキオイルを塗布して組み込みます。
油圧のかかる状態で、ブレーキピストンロッキングプライヤーを利用してピストンを回転させたり、ブレーキオイルを塗布してピストンを何度も出し入れする、ピストンのもみ出しをすると動きがスムーズになります。特に前輪のように、2個のピストンがある場合は、片方のピストンの動きが悪いとブレーキタッチに影響します。ブレーキオイルの塗布のかわりにシリコーングリスを利用する方もおられます。どうもブレーキオイル塗布が、メーカー指示。シリコーングリス塗布は、容易にピストンの動きが良くなる。ただし、何か?影響もあるような情報もあり。まだ、シリコーングリスを塗布してからピストンを取り出すメンテ(前輪なら6~8万kmに1回シール交換。)をしていないので、パッキン溝の異物の堆積など影響は不明です。ただ、私の場合ピストンのもみ出しだけの作業(最近始めました)をするときは、ピストンおよびシール周辺の清掃後、ブレーキオイルを塗布してピストンを戻したり出したり、更に回転させる。その後、シリコーングリスを塗布して同様にピストンを動かします。シール交換後、6万km走行時点で油圧のある状態でピストンを戻すことに、かなり力を必要とします。自分でメンテしているとピストンシールの変化に気づくことができます。 |
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パッドの裏にディスクブレーキ用グリスを薄く塗ります。
目的は、鳴き防止です。 |
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昔に購入したものです。 |
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パッドピン(新品)には、ニグルーブ(訂正:ディスクブレーキ用グリスは、良くなかった)を薄く塗りました。パッドの穴にも綿棒を利用して薄く塗ります。 |
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この軸にも、ニグルーブ(訂正:ディスクブレーキ用グリスは、良くなかった)を薄く塗りました。パッドの穴にも綿棒を利用して薄く塗ります。
摩耗防止および動きを良くする目的です。
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完成の図。
このあと、パッドの摩耗限度をしらせるプレートが無かったことに
パーツリストをみて気づきました。
私が無くしていないのは間違いありません。
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